iPhoneのセキュリティ面で意識したい9つの注意点

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iPhoneはセキュリティ面で優れているといわれることが多いですよね。しかし、それはあくまで他社製品と比較しての話であり、何をしてもまったく脆弱性がなかったりウイルスなどに感染しなかったりというわけではありません。
iPhoneでも使い方によっては危険性があるのです。iPhoneを使う側の意識が薄いと、安全性も低くなってしまうので注意が必要です。そこで今回の記事では、iPhoneのセキュリティ面で注意したいことやiPhoneを使うにあたり意識したいことを紹介していきます。

注意が必要な過去の事例1:ウイルスが発見された

インターネットを使ううえでまず気を付けておきたいのは、ウイルスなのではないでしょうか。過去にはiPhoneにウイルスが発見された事例があります。2015年には「イースペクター(YiSpecter)」というマルウェアが発見され、iPhoneユーザーに衝撃を与えました。
このウイルスでは、勝手にアプリをインストールしたりSafariの設定を変えたり、または広告をハイジャックしてフルスクリーンで表示したりといったトラブルが発生します。イースペクターは中国や台湾を中心に被害がありました。感染経路は主にアプリのインストールやネットコミュニティだとされています。

とりわけ、Apple社の許可がないアプリをインストールする「脱獄」と呼ばれる行為が、イースペクターなどのマルウェアに感染する主な原因と考えられています。逆に、脱獄行為をしない限り、iPhoneには小さな被害で済む程度のウイルスが多いとも言い換えられるでしょう。
アプリをダウンロードする際は公式のApp Storeから行うことで、マルウェアに感染するのを防止できる可能性が高まります。

注意が必要な過去の事例2:セキュリティが突然表示された

注意が必要な過去の事例の2つ目として、「Appleセキュリティ」という画面が突然表示される例もあります。これは、ブラウザでwebサイトを閲覧していると突然表示されるもので、内容は「ウイルスに感染したため、必ず対策を行ってください」というものです。
対策のためには「アプリをインストールしてください」と表示され、その下には「インストール」と「キャンセル」という選択肢があります。突然このような表示がされると、あわててインストールをタップしてしまいがちですよね。

しかし、こういったものはアプリをインストールさせるための広告であり、実際にiPhoneにウイルスが感染したわけではない可能性が高いです。このような表示がされた場合には何もインストールせず、すぐにその画面を閉じましょう。
広告でインストールを促されたアプリが危険なものかどうかはわかりません。しかし、こういった手法でインストールを催促するようなアプリは信頼できませんし、このような経路でインストールすることも避けるべきです。

セキュリティ面で意識したいこと1:OSのアップデート

iPhoneを使うにあたりセキュリティ面で意識したいこととして、OSのアップデートがあります。iPhoneを使用していると、ときどきiOSのアップデートが通知されますよね。iOSはアップデートごとにセキュリティ対策のレベルが向上しているため、面倒がらずに毎回すぐアップデートをしていると、それだけでセキュリティ対策になります。
古いOSがなぜセキュリティ面で劣るかというと、理由の一つに早晩サポート切れになることが挙げられます。つまり、脆弱性が発見されるなど何か問題が起こっても、サポートされていない場合は対策が難しくなってしまうのです。

iPhoneのセキュリティを上げるためには、サポート切れになっているOSを使っていないか、あるいはOSが最新版かどうかを必ず確認しておきましょう。
ところで、iOS12の初期設定では自動アップデートがオンになっているため、特に何もしなくても条件が整えばOSが自動的にアップデートされます。
しかし、中にはアップデートによる不具合が心配で、この設定をオフにしている人もいるかもしれません。そういう場合は手動で行う必要があるので、通知が来たことを忘れないように気を付けておきましょう。

セキュリティ面で意識したいこと2:2ファクタ認証

セキュリティ強化で重要なものの一つに、2ファクタ認証があります。2ファクタ認証とは「パスワード」と「確認コード」の2つの認証のことを指します。これを行うことで、もしもパスワードが流出したとしても、他人が自分のアカウントにアクセスすることを防げるのです。
つまり、自分以外の人にパスワードを知られてしまっても、パスワードだけではアクセスできないのでかなりのセキュリティ強化となります。2ファクタ認証はiPhoneのセキュリティ対策としては基本中の基本といえるでしょう。

2ファクタ認証に必要なのは、パスワードと電話番号の2つです。このとき使われる電話番号とは、確認コードや自動音声案内といったものを受け取ることができるものに限られます。2ファクタ認証を設定する際には、必ず1つ以上の電話番号を登録する必要があります。
また、主要電話番号の他に、もう一つ電話番号を登録することが可能です。家族やパートナーといった信頼できる他人の電話番号を予備として登録することで、主要電話番号が何らかの理由で使用できなくなったとき、予備で登録した電話番号経由からも確認コードを得られるので便利です。

セキュリティ面で意識したいこと3:ロック画面

ロック画面の設定も、iPhoneのセキュリティ向上に大変重要なものです。iPhoneの設定によっては、ロック画面でもウィジェットや通知センターによるチャット履歴などが表示されますよね。また、コントロールセンターの操作が可能になっていることもあります。
ウィジェットや通知センターがオンになっていると、通知が来たときには誰でもそれを知ることができます。場合によっては通知の内容まで読まれてしまうため、プライバシーが漏れる危険性が高いでしょう。

また、コントロールセンターでは、ロック画面上で機内モードのオン・オフが可能となるので注意が必要です。
万が一にでもiPhoneが紛失・盗難のトラブルに見舞われた場合、機内モードをオンにされてしまうと、遠隔でiPhone捜索ができる「iPhoneを探す」を利用するのが不可能になってしまうのです。ロック画面は便利なものですが、セキュリティにおいてはマイナスとなる恐れがあると知る必要があります。
よりセキュリティ面を優先させるなら、ロック画面で可能な機能はできる限りオフにしておいたほうが良いでしょう。

いずれもiPhoneの「設定」からオン・オフを切り替えることができます。コントロールセンターについては「設定」から「コントロールセンター」に入り、「ロック画面でのアクセス」部分をスライドさせてオフにします。ウィジェットは「設定」から「Touch IDとパスコード」に進み、「今日の表示」をオフにすることで設定可能です。

セキュリティ面で意識したいこと4:コンテンツごとの機能制限

コンテンツごとに機能制限を設けることも、セキュリティ向上に役立ちます。もしも第三者の手に自分のiPhoneが渡り、勝手に操作されてしまう状況になった場合、アプリ内課金や個人情報へのアクセスが危惧されますよね。
そこで、アプリごとに機能制限をかけておくと、より安心してサービスを使用できるでしょう。アプリごとに細かく機能の利用制限ができるので、一つ一つのアプリで個別に設定することをおすすめします。

また、iPhoneを買ったときからすでにインストールされている、連絡先やカレンダー、位置情報サービスといった基本サービスでも、個別に機能制限が可能です。ただし、位置情報サービスをオフにしてしまうと、ほかのアプリの利用に影響が出るので注意しましょう。
SNSや地図アプリなど位置情報を必要とするものには、それぞれ位置情報機能に関する制限を設けられます。アプリごとに細かく設定をしたほうが、より便利かつ快適に利用できるでしょう。

セキュリティ面で意識したいこと5:データバックアップ

データのバックアップも忘れてはならないセキュリティ対策の一つです。正確にいえばデータのバックアップはセキュリティ対策に直結するものではありませんが、パスコードの入力ミスが合ったときに重要となります。iPhoneのパスコードは、入力を10回間違えるとデータが自動消去されるように設定することができます。
消えたデータはiTunesやiCloudで復元可能なので、万が一データが消えてしまったときのために、バックアップはこまめに取っておくのがおすすめです。

iTunesとiCloudでは、バックアップ方法が異なるので注意が必要です。どちらの方法がもっとも良いのかを見極めて、最適なほうを選びましょう。
両者の相違点は、iTunesがパソコンにバックアップデータを保管するのに対し、iCloudはデータをiCloudに保管します。データ容量は前者がパソコンの空きに左右され、後者は2TBまでクラウド上に保管可能です。ただし、iCloudは5GBを超える容量に関しては保管が有料となるので注意しましょう。

セキュリティ面で意識したいこと6:紛失盗難対策

紛失・盗難対策もセキュリティを語るうえで意識しておきたいことです。万が一紛失・盗難に合った場合のために、便利な機能として「iPhoneを探す」があります。これを有効にしておくことで、iPhoneの位置情報を地図上に表示させたり、遠隔操作で音を鳴らしたりできるので便利です。
とりわけ便利な機能が「紛失モード」で、これを使えば遠隔操作でデバイスをロックしたり、Apple Payを使ったカードでの支払いを止めたりすることなどができます。

もしも「iPhoneを探す」を無効にしていたとしても、できるセキュリティ対策はいくつかあります。無効になっているとデバイスを利用してiPhoneを探すことはできません。しかし、Apple IDやそのほかのアカウントのパスワードを変更すれば、紛失したiPhoneからアカウントへのアクセスを遮断にさせることは可能です。いずれにせよ、iPhoneの紛失・盗難には十分に注意しましょう。

セキュリティ面で意識したいこと7:Wi-Fi対策

セキュリティ面で重要となる、インターネット接続についても見ていきましょう。とりわけ注目しておきたいのは、Wi-Fiについてです。公衆で使えるフリーWi-Fiの場合、盗聴の危険性があるので注意が必要です。
セキュリティの観点からいえば、公衆のWi-Fiは極力使用しないことをおすすめします。もしも、公衆のWi-Fiを利用する機会がある場合は、VPNアプリの導入がおすすめです。VPNアプリとはWi-Fi通信の暗号化によって盗聴を防止するためのもので、利用者とサーバーの間で行われる通信を暗号化できます。

VPNアプリの多くは有料なので、導入するのに躊躇する人もいるかもしれません。そういう場合は極力フリーWi-Fiを使わないようにする他、キャリアが提供しているサービスの会員となって、VPNを実質無料で利用するほうが良いでしょう。
さらに、無料でWi-Fiを使っている間は、「https」ではじまるURLのみを閲覧することを心がけます。httpsではサーバーとiPhoneの間の通信が暗号化されるため、より高いセキュリティを期待できます。

セキュリティ面で意識したいこと8:ブラウザ対策

ブラウザも対策すべきものといえるでしょう。ブラウザで偽のWebサイトを開いたことにより、フィッシング詐欺の被害に合ってしまったというケースが報告されています。ブラウザ対策としては設定画面からSafariの設定画面へ移動し、「詐欺Webサイトの警告」をオンにしておくのがおすすめです。
また、ポップアップ広告を防ぐためには、Safariの拡張機能である「コンテンツブロッカー」(iOS9以降)をインストールしておくのも良いでしょう。コンテンツブロッカーは通信の高速化にも役立つので、セキュリティ対策以外でも利用したい機能です。

セキュリティ面で意識したいこと9:フィッシング詐欺対策

iPhoneの設定だけではなく、フィッシング詐欺対策も常に意識しておきたいものとなっています。フィッシング詐欺に遭いやすい危険な状況は、身に覚えのないメールが来たときです。
文法が不自然だったりよくわからない挨拶文だったり、またはWebサイトのリンクやファイルを開くように誘導する文章があったりするメールには要注意です。リンクが貼られていても絶対にタップせず、ファイルは開かないように注意しましょう。

フィッシング詐欺は年々巧妙になってきており、実在の有名企業の名を使ってメールを送ってくるので騙されないようにすることが大切です。また、期日までに何かをしないともっとひどいことが起こるというような、脅しの内容が含まれていることもあります。
とりわけ狙われるのは、銀行口座の番号や暗証番号、クレジットカード番号やそのパスワードといったお金に関するものです。いずれにせよ、どのような文面のメールであれ、個人情報を一切教えずメールはすぐに削除することが重要です。

安全なiPhone!でも使用者側も意識を高く持とう

iPhoneは基本的にセキュリティ対策がしっかりしているデバイスではありますが、被害を防ぐには使用者側の意識を高めることも重要です。いかにiPhoneといえども、使うほうがまったくの無防備ではウイルスの侵入などを許してしまいます。
さらに、インターネットを介したウイルスなどの脅威だけではなく、iPhoneを失くしたり盗まれたりした際に第三者の手に渡ることも、危惧しなければならないことの一つです。今やスマートフォンはインフラの一部ともなっています。iPhoneを便利かつ快適に使用するためにも、できる対策は積極的に行っていきましょう。

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