iPhoneの登録修理業者とは何か、誕生の背景や課題点、選び方

iPhone修理サービス比較

画面が割れた、バッテリーの持ちが悪い…こういったiPhone関係のトラブルに対応してくれるのが、iPhoneの修理業者です。ただ、同じ修理業者とはいっても、Apple公式ストアから街の民間の修理専門業者までさまざまなお店があります。

どこに修理を依頼したらよいのかわからないという人も多いのではないのでしょうか。そこで、ここではiPhoneユーザーなら知っておくべき修理業者の種類や選び方、さらに2015年にスタートした登録修理業者制度について解説します。

iPhoneの修理はどこに頼む?4種類

iPhone の修理をしなければならなくなった場合どこに修理を頼むべきなのでしょうか。考えられる主な選択肢は4つあります。

1つ目の選択肢は、メーカーであるAppleに直接持ち込むことです。Appleの直営店やホームページで修理依頼の受付を行っています。

2つ目の選択肢は、iPhone販売店(キャリアショップ)です。キャリアによって対応内容が異なるものの、販売店の方でも店頭修理や修理前の初期診断、修理受付などを行っている場合があります。

3つ目の選択肢は、Apple正規サービスプロバイダです。Apple正規サービスプロバイダはApple公認の修理専門店で、店舗ではApple直営店と同等のサービスが受けられます。

4つ目の選択肢は、民間の修理専門店です。街にあるiPhone修理専門業者の多くがこのタイプになります。民間の修理専門業者の中には国の登録を受けた登録修理業者とそれ以外の業者があります。

増えている?登録修理業者とは何か、導入の背景とは

スマホの中でもiPhone は国内トップのシェアを誇っています。それだけにユーザーからの修理依頼も多く、正規の修理専門店はいつも混雑している状態です。また、正規の修理専門店の数自体が少ないため、市場のニーズを汲み上げる形で民間の修理専門業者も増加しています。しかし以前は、民間の修理専門業者には業者の技術力が玉石混交、修理によって違法スマホができてしまう可能性があるというデメリットがありました。

日本で販売されているスマホは電波法という法律の規制を受けています。それによると電波法にある技術基準をクリアした「技適マーク」がついていないスマホは国内での使用は禁止です。したがって、新品のスマホにはすべて「技適マーク」がついています。しかし、民間の修理専門業者に修理を依頼した場合、この「技適マーク」を除去しなければならないケースがあるのです。つまり、手持ちのスマホが修理によって違法スマホになってしまう可能性があったということです。

そこで、2015年4月1日からスタートしたのが登録修理業者制度です。これは一定の要件を満たした民間の修理業者を総務省が「登録修理業者」として登録するというものです。登録修理業者は民間の修理専門業者ではありますが「適切な修理ができる業者」として国の登録を受けています。そして、その登録を受けるためには技術や使用部品などに対する厳しい審査をクリアしなければなりません。

「登録修理業者」であれば消費者は安心してスマホを修理に出せます。信頼できる修理専門業者を見分けやすい時代になったのです。

課題点「登録修理業者」になるのは時間とコストがかかる

もっとも、実は登録修理業者の数はまだそこまで多くはありません。修理業者にとって登録修理業者の登録を受けるのは大変だからです。登録修理業者のためには修理品の品質チェック体制の整備、検査のための設備投資などに人的・金銭的負担が必要になります。

資金力のない個人の修理業者は利用しづらい仕組みになっているのが現状です。たとえば、登録修理業者制度では機種ごとに登録を取る必要があり、1台につき検査費用が100万円くらいかかるといわれています。複数の機種を申請したところトータルで1億円くらいのコストがかかったという話もありました。

また、申請書類を提出してから登録が下りるまで半年以上の時間が必要になります。なかには9カ月くらいかかったという例もあるようです。

登録修理業者になるためにはコストの面でも手間の面でもかなりの企業努力が要求されます。しかし、登録までのハードルが高いということはそれだけ修理の品質が確保されているということ。登録を受けている修理業者であればユーザーとしては安心して利用できるはずです。今後はコストや登録までのスピードといった現行制度の課題点が解決され、良心的な修理業者がすべて登録修理業者になれるような体制作りが望まれます。

結局どこに頼めばいいんだろう…その違いや選び方

まず1つは、Apple直営店・公式サービスプロバイダといった公式の修理専門店に頼むことです。ただ、修理完了までに時間がかかる、修理に出す前にiPhoneを初期化しなければならない、店舗数が少ないといったデメリットもあります。すぐに直して使いたいという人には不便かもしれません。

もう1つは、民間の修理専門業者なら予約不要で直してもらえますし、待ち時間も少ないことが多いです。また、店舗数が多く気軽に利用できます。しかし、技術力の高い業者ばかりとは限らない、修理後に公式の保証サービスが受けられない可能性があるといった注意点もあります。もし修理を依頼するのであれば登録修理業者、もしくは実績がある、修理後の保証サービスがあるなど信頼できる業者に依頼するべきでしょう。こうした業者であれば民間の専門業者であっても安心して利用できるはずです。

iPhoneの修理は、正規店か、民間の修理専門店の場合は登録業者へ依頼しよう

iPhoneを修理するのであれば正規の修理店もしくは登録修理業者に依頼するのが安心です。民間の修理専門業者の中にはサービスの質が不十分な業者も存在しており、修理に出したことでかえってトラブルになったというケースもあります。

大切なiPhoneだからこそ誠実で技術力のある業者に修理を依頼したいもの。民間のiPhone修理専門業者での持ち込み修理は、基本的に60分程度で修理が完了します。また、故障した部品のみを交換する修理ですのでデータが消えてしまうといったこともありません。「総務省登録修理業者」の修理店であれば、安心して修理の依頼ができます。

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