個人情報を守るためには、パスコードをしっかりと設定しておくことが大切です。iPhoneもパスコードを設定しておけば安心して使うことができます。しかし、問題なのはパスコードを忘れてしまったときです。
まずはパスコードをきちんと設定することが大切ですが、失念してしまったときに慌てず対処できるように、あらかじめ対策を打っておくことも忘れないようにしましょう。ここでは、iPhoneのパスコードにまつわるさまざまなコツについて紹介します。
パスコードのオンとオフの切り替え方
まずは、iPhoneのパスコードの設定の仕方を確認しておきましょう。
最初に「設定」アプリを開いたら「Touch IDとパスコード」の項目をタップします。ちなみに、パスコードがオンになっているときにこの項目をタッチすると、あらためてパスコードの入力を求められるので番号を控えておきましょう。この画面では、「パスコードをオンにする」または「パスコードをオフにする」という項目があります。ここでオンとオフの切り替えをすることができます。
また、「パスコードをオン(オフ)にする」のすぐ下に「パスコードを変更」というオプションもあります。パスワードを変更したい場合はここをタップして、新しいパスコードを設定しましょう。
パスコードをカスタマイズしてセキュリティ性能を高める
iPhoneのパスコード設定では、パスコードを自由にカスタマイズできる機能があります。iOS9以降、初期設定のパスコードは6桁の数字で構成されていますが、カスタマイズすることでより複雑なパスコードを設定することが可能です。
前述した「パスコードの変更」という項目をタップすると、「カスタムの英数字コード」「カスタムの数字コード」「4桁の数字コード」の3つの方法でパスコードを変更できるようになっています。たとえば、このなかの「カスタムの英数字コード」を選択すると、英数字を使って好きな桁数のパスコードを設定することができます。
一方、パスコードを毎回入力するのがわずらわしいなら、パスコードの入力頻度を変えてみると良いでしょう。「設定」アプリから「Touch IDとパスコード」に進んだ画面で、下のほうにある「パスワードを要求」という項目をタップしてみてください。ここで、パスワードの入力頻度を設定できます。たとえば「1時間」で設定した場合は、最後にパスコードを入力してから1時間は新たにパスコードの入力を求められなくなります。
データを絶対に見られたくないなどの事情があるなら、「パスコードを連続で10回失敗したらiPhone内のデータを全て削除する」の設定をしてみましょう。「Touch IDとパスコード」画面の一番下にある「データを消去」という項目をオンにしてみましょう。そうすれば、10回連続でパスコード入力を失敗するとiPhone内のデータがすべて消去されるようになります。
パスコードを忘れたらiPhoneでは何が起こる?
パスコードで厄介なのは、設定した番号を忘れてしまうということです。パスコードの数字を忘れてしまうと面倒な設定をしなければならなくなります。
まず、パスコードを6回失敗すると「1分後にやり直してください」とメッセージ表示がされます。この表示は回数を重ねるごとに時間も増えていきますが、11回以上失敗してしまうとiTunesに接続しなければならなくなります。
また、もし「パスコードを連続で10回失敗したらiPhone内のデータを全て削除する」設定をしていたら、10回の失敗でiPhoneが初期化されてしまい、取り返しのつかないことにもなりかねません。そのため、設定したパスコードはしっかりと覚えておくように注意してください。
パスコードを忘れたら初期化するしかない
どうしても設定したパスコードを思い出せなければ、iPhoneを初期化して設定をすべてリセットしなければなりません。
このとき、最悪なのはiPhoneのデータをバックアップしていなかった場合です。その場合は、初期化すると保存されていたデータもすべて消去されてしまいます。せっかく積み重ねた写真データやゲームアプリのデータも全部消え、初期化された状態のiPhoneを一から使わなければなりません。
一方、データをきちんとバックアップしておけば、データを復元して初期化する前の状態に戻すことができます。パスコードを忘れてしまうことは意外とよくあることなので、もしものときのためにしっかりとデータをバックアップしておくようにしましょう。
パスコードを忘れたときの備えをしておこう
パスコードを忘れてしまったときのために、事前にしっかりと準備をしておくことをおすすめします。バックアップをしっかりとっておくのはもちろん、他にも気をつけておきたいことがいくつかあります。
たとえば、「iPhoneを探す」を有効にしておくことです。これを有効にしておくことで、iCloud.com経由でiPhoneの初期化ができるようになります。また、家族や友人の端末を使って自分のiPhoneを初期化することも可能になり、PCがなくてもiPhoneを初期化できるようになるのでぜひ有効にしておいてください。初期化したiPhoneでデータを復元するためには、PCを使うかiCloudを使う方法があります。PCがあれば問題ありませんが、ない場合はiCloudで復元するしかありません。そのため、iCloudバックアップを有効にしておくことも忘れないようにしましょう。
パスコードを10回連続で失敗したときに自動初期化する機能をオンにしておくことも、パスコード忘れの備えになります。いずれにしても、初期化しても問題ないようバックアップだけは忘れないように準備しておきましょう。
パスコードを入力しなくても使える機能
iPhoneは、パスコードが入力できないと何もできなくなってしまうわけではありません。ロック画面の状態でも最低限の機能であれば利用することができます。緊急電話はパスコードの入力がなくてもかけられます。
また、ロック画面を下からスワイプすると、懐中電灯や計算機などの便利機能も利用できるようになっています。それから、ロック画面から横にスライドさせると一発でカメラを起動することも可能です。カメラの起動などは、パスコードの入力が面倒なときなどにも試したい便利な機能になっています。
失念は命とり!?パスコードは忘れないようにしよう
パスコードを忘れてしまうと、さまざまな面倒な設定をしなければならなくなります。また、もしバックアップをしていない場合は、パスコードを忘れてしまうことが死活問題にもつながることもあります。
iPhoneにスケジュールや大事なメモを記録している人もいるのではないでしょうか。そうした記録が初期化によって消去されてしまわないよう、パスコードを設定する際は忘れないようにきちんと記憶しておくようにしましょう。
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