iPhoneにはGPSが搭載されており、iPhoneが地球上のどこにあるのかを追跡することが可能です。この追跡機能は工夫次第でさまざまな用途に使うことができ、非常に便利なものです。この記事では、追跡機能の使い方から応用方法まで詳しく紹介します。
iPhoneの追跡機能はどんな用途で使えるのか
iPhoneの追跡機能はさまざまな用途に使うことができますが、一般的には大きく2つ挙げることができます。
1つ目は、持ち主が紛失したiPhoneを探す場合です。最もポピュラーな使い方であり、Appleも力を入れています。
2つ目は家族や友達の安否確認です。東日本大震災以降、この使い方が注目されるようになりました。何か災害が起きたときなどに、家族や友達がiPhoneを持っているのであれば、どこにいるのかを特定することが可能です。
また、例外的な使い方として浮気や不倫のチェックとして使う人もいます。
iPhoneを紛失したときの追跡方法は?
紛失してしまったiPhoneを探す方法は非常に簡単で、誰でもすぐに行うことができます。
まずは準備として「iPhoneを探す」をONにしてください。OFFの状態でiPhoneを紛失してしまうと追跡ができなくなるため注意が必要です。設定方法は、設定アプリを起動し、「[ユーザー名]」、「iCloud」、「iPhoneを探す」の順にタップします。(※1)
この状態で、もしiPhoneを紛失してしまったら、パソコンから「https://www.icloud.com/」にアクセスします。Apple IDとパスワードを入力してログインし、次に「iPhoneを探す」をクリックします。そして「全てのデバイス」をクリックし、対象のデバイスを選択すれば、iPhoneの位置が表示されます。
浮気や不倫チェックのために追跡する方法は?
相手がiPhoneユーザーなら追跡は可能です。やり方は、iPhoneを紛失したときの追跡方法と同じです。
つまり、「iPhoneを探す」もしくはiCloudのサイトにアクセスし、相手のApple IDでサインインすれば追跡することができます。Apple IDはメールアドレスです。パスワードに関しては相手から聞き出すか、推測することになります。ただし、サインインのときに何度もパスワードを間違えてしまうと、セキュリティ対策としてApple IDが自動的に無効になってしまいます。
無効になると本人ですらサインインすることができなくなり、相手に対して誰かが不正にサインインしようとしたことがわかってしまうため注意が必要です。ちなみに、サインインに成功した場合、追跡していることが相手にわかることはありません。
誰かから追跡されないようにする方法はあるのか
Apple IDとパスワードが他人に知られてしまうと、追跡されてしまう可能性があるということになります。しかし、他人からの追跡を防止する方法を施しておけば問題ありません。
やり方は非常に簡単で、位置情報サービスをオフにすることです。これだけで追跡されることはありません。ただし、位置情報サービスをオフにすると、カーナビ機能のような他の機能に関しても使えなくなってしまいます。
そこで、「自分の位置情報を共有」をオフにする方法が有効的です。設定アプリから「[ユーザー名]」、「ファミリー共有」、「位置情報を共有」の順にタップすれば設定完了です。
また、その他の対策としてApple IDのパスワードを定期的に変更することも大切です。
基本は紛失の備えとして使うもの
iPhoneの追跡機能は、基本的にはiPhoneを紛失したときに使用するものです。他人を追跡するために使用できてしまうiPhoneの仕組みにも問題があるという指摘はありますが、それ以前に他人を追跡するという考えがあまり好ましいものではありません。
iPhoneの追跡機能は非常に便利ではありますが、適切に使用するようにしましょう。また、他人から不適切に使用されないような工夫を普段から心がけることも大切です。