iPhoneを長く使い続けていると、アプリの起動に時間がかかったり、操作中に強制的に落ちてしまったりすることがあるでしょう。
動作が重いと感じるようになってきたら、それはCPUやメモリの消費、ストレージの不足が原因です。机の上で作業をする際に一度に置けるモノの数や、作業スピードに限界があるように、iPhoneで進行させている機能がスペックを超えると動作が鈍くなります。
今回はiPhoneの無駄な動作をなくすため、自分でできる5つのチェック方法を紹介します。
裏で動き続けているバックグラウンドアプリを確認
iPhoneの動きが重いと思ったら、まずはバックグラウンドで動いているアプリをチェックしましょう。
バックグラウンドアプリとは、画面には表示されていないものの、裏で起動を続けているアプリのことです。よくある例として、アプリの切り替え時にメールやSNSなどのアプリを終了し忘れたままになっていることがあります。これが続くと起動を続けるアプリが増えてしまい、メモリの消費を余計に食うことになり、動作が重くなるでしょう。
バックグラウンドアプリを停止させるにはiPhoneのホームボタンを二度素早く押すと起動中のアプリが一覧表示されるので、上方向にスワイプさせると終了させることができます。
不要だと思ったアプリはアンインストール
iPhoneには便利で面白いアプリがたくさんそろっているので、ついついダウンロードしがちです。しかし、本当に便利なものを除けば、気づくと使わなくなったアプリが数多く眠っているかもしれません。
インストールしたアプリは使わなければ動かずにストレージ容量だけ消費していると思いがちですが、メモリの容量も消費しており、持っているだけで重い動作になってしまうでしょう。
不要になったアプリを削除するには、アプリのアイコンを長押しするとアイコンが揺れるとともに出る×印を押し、確認画面で削除を選択するだけです。アプリだけでなく、ライブ壁紙やウィジェットもメモリを消費する一因となっているので、必要がないと思ったら削除をおすすめします。
本当に必要?視差効果をオフにしよう
重いiPhoneを改善するには「視差機能」をオフにしましょう。
iPhoneを手に持って傾けると、斜めにした状態でもユーザーが見やすいようにアイコンが微妙に動いてくれる機能です。工場出荷設定ではオンになっているので、知らず知らずのうちに利用している人もいるかもしれませんが、iPhoneは視差機能を維持するため傾きを検知するジャイロ機能を動かし続けており、CPUを消費します。
視差効果をオフにするには、設定アイコンから「一般」を選び「アクセシビリティ」から「視差効果を減らす」を選択してください。
一時的に情報を記憶している「キャッシュ」を解放しよう
iPhoneで頻繁に使うWebブラウザやSNSアプリには、キャッシュと呼ばれるユーザーが使用した閲覧履歴などのデータが一時的に蓄積されています。
同じページへとアクセスした際にページの読み込みを早くするためにある便利な機能ですが、重いiPhoneは履歴が溜まりすぎてゴミ屋敷のような状態になっています。
iPhoneに標準搭載しているブラウザアプリ「Safari」でキャッシュを削除するには、設定アイコンから「Safari」を選択。さらに一覧の中にある「履歴とWebサイトデータを消去」を選択すればOKです。
容量が大きい画像、動画はiCloudやパソコンに保存
スマホを持っていると写真や動画などを撮る機会も多くなり、枚数が増えるとストレージが不足して重いiPhoneとなってしまいます。
写真や動画はスマホに溜め込むのではなく、iCloudでクバックアップをとってから削除してスリム化を図ってみてはいかがでしょうか。
ただし、iCloudに保存できるストレージには限りがありますし、容量を追加するとお金がかかります。iCloudだけでなく、Dropboxのような別のクラウドアプリやパソコンに保存するなどして、溜まった思い出を分散させることも大切です。
定期的にスマホ内を「掃除」する習慣を身につけよう
iPhoneが重い原因を作っているのは、多くの場合上記で説明してきた5点のうちのどれかでしょう。
キャッシュ削除やバックグラウンドアプリ終了などの操作が面倒に感じる方は、ワンタップでメモリ解放してくれるアプリを購入してみるのもよいかもしれません。いずれもちょっとした操作で動作を軽くすることができますが、スマホはすぐにゴミが溜まりがちです。
動作が重くなる前に、定期的な「掃除」を習慣づけてストレスの無いスマホライフを送りましょう。