手持ちのiPhoneでキャリアを乗り換えるためのSIMロック解除方法

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iPhoneなどのスマホが本格的に普及した2010年代は、携帯キャリア間のサービス合戦が激しくなったり、格安SIMに乗り換えたりする人が年々増えています。

ただ、キャリアで購入したスマホは他のキャリアでは使えないようにSIMロックがかけられているため、そのままでは使うことができません。ここでは、キャリア変更に伴うiPhoneのSIMロック解除方法について説明します。

携帯キャリアによるSIMロックとは何か

キャリアでiPhoneなどの端末を契約した際に、販売業者の店員がチップ状のカードを端末に挿入しているのを見ますが、これはSIMカードを挿しているのです。

SIMとは携帯電話の番号やメールアドレスなどが登録されている契約者の識別情報のことで、キャリアはSIM情報から契約者の使用状況を特定することで使用料を請求しています。

これまでdocomo、au、SoftBankの大手キャリアとの契約と同時に端末も購入していましたが、これはSIMを発行したキャリアと端末の販売会社が一致していなければ使うことができないルールが作られていたからです。これをSIMロックと呼んでいます。

端末とキャリアを自由に選ぶため総務省がSIMロック解除を義務化

これまではSIMロックによって、ユーザーは端末とキャリアの組み合わせが自由に選べない状況が続いていました。

海外ではSIMロックの概念は一般的ではなく、ユーザーの不利益を重く見た総務省は、2010年からSIMロック解除に向けたガイドラインを策定しましたが、ユーザーを囲い込みたい大手キャリアはロック解除には及び腰でした。

そもそもdocomoとSoftBankに対してauは通信規格が異なっていたため、足並みを揃えることが難しかったのです。状況を打破しようとした総務省は2015年5月、SIMロック解除をキャリアに義務化したため、大手キャリアはしぶしぶ対応を進めました。

docomoでSIMロック解除をするための条件と手順

docomoでiPhoneのSIMロックを解除するには、2015年5月以降に発売されたモデル、本人による購入履歴と使用料の支払い実績がある、購入から100日が経過している、回線の解約日から100日が経過していない、ネットワーク制限がない、端末が水濡れや大きな破損を起こしていないことが条件です。

ただし、端末を一括払いで購入か分割払いの残額を精算した、または当該回線で過去にSIMロックを行った経験があり、かつ受付から100日経過した場合には即時にロック解除の手続きを進められます。SIMロックにかかる解除手数料は、オンラインサポート「My docomo」経由なら無料ですが、電話やドコモショップで依頼すると税抜3000円がかかります。

My docomoにアクセスする前に「IMEI」と呼ばれる15桁の端末製造番号をメモしておきましょう。iPhoneなら「設定」から「一般」、「情報」の画面で確認できます。My docomoにログイン後は「ドコモオンライン手続き」から「SIMロック解除」を選択します。ここでIMEI番号を入力し、手続き内容欄にある「SIMロック解除を申し込む」と「SIMロック解除の注意事項に同意する」のチェックボックスをクリック。受付確認メールの送信先となるメールアドレスを選択して「手続きを完了する」を押せば終了です。

auでSIMロック解除をするための条件と手順

auのiPhoneでSIMロックを解除する際の条件は、docomoとほぼ同じで、オンラインの「My au」からロック解除を申し込めば費用はかかりません。

docomoの時と同様にIMEI番号を控えておき、auのSIMロック解除の可否判定ページにアクセスしましょう。

可否判定でマルがつけばロックの解除が可能なので、判定結果の直下にある手続きページへのリンクをタップしましょう。手続き画面では注意事項や購入日、機種名などの事項を確認できたら、最後に「解除の理由」を選択。「この内容で申し込む」を選択すれば手続きは完了します。

auが他社と大きく異なるのは、SIMロックの解除条件を満たしていれば、他人から譲り受けたiPhoneや白ロムと呼ばれる未使用のiPhoneでも解除に応じてくれることです。ただし、この場合は店に持ち込む必要があり、解除手数料3000円がかかるので注意しましょう。

SoftBankでSIMロック解除をするための条件と手順

SoftBankのiPhoneでSIMロックを解除する条件も、他キャリアとほぼ同じです。

ただし、SoftBank回線を解約したiPhoneがSIMロック解除を依頼できる期間は、解約日から90日以内とdocomoより10日間短く、手続きができるのは回線を契約していた本人のみとなっています。

無料でSIMロックを解除するには「My SoftBank」を利用します。解除したい端末からMy SoftBankにアクセスして「料金プラン/オプションの確認・変更」から、ページのサイドメニューにある「SIMロック解除対象機種の手続き」を選択。続いて、メモしておいたIMEI番号を入力、機種と番号を確認した上で送信します。そうすると、SIMロック解除コードを発行することができるので、コードをメモしてください。

解除コードは、他社で発行したSIMカードを端末に挿入して電源をつけると解除コードの入力画面が表示されるので、メモした番号を打ち込み、ロック解除を選択すれば手続き完了です。解除コードの発行や他社への移行時に発行コードを入力するなど、他キャリアとは手順が大きく異なるのが特徴です。

不要な端末も高く売れる!SIMロック解除はメリットいっぱい

キャリアiPhoneのSIMロックを解除すれば、大手キャリアだけでなく格安SIMへの移行も自由に行うことができ、不要になったiPhoneを売却する際にも価格が上がります。

SIMロック解除によってデメリットが発生するのではないかと思う方もいるかもしれませんが、ネットから手続きをすれば費用はかからないため実害はほぼゼロでしょう。

SIMロック解除で他キャリアの魅力的なキャンペーンに乗るもよし、通信コストの削減を目的に格安SIMへと乗り換えるのもよしとメリットだらけなので、条件を満たしたiPhoneは必ずSIMロックを解除しましょう。

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