普段、当たり前のように使えているiPhoneがある日突然、圏外のままになってしまうことがあります。圏外のままではiPhoneはほとんど使い物にならないため注意が必要です。いざというときのためにも、対策方法を知っておきましょう。
iPhoneが圏外になる原因って?
iPhoneが圏外のままになってしまう原因にはさまざまなものがありますが、大きく3つに分けることができます。
1つ目は、iPhone本体の故障です。いくら電波が届いていてもiPhoneが壊れていて、電波を処理することができないのであればどうすることもできません。この場合は、本体の修理が必要です。
2つ目は、何らかの通信機器の障害です。iPhoneの近くに別の通信機器があると、その通信機器の干渉が起こり、一時的に圏外になってしまうことがあります。また、通信機器以外にも電子レンジのような強い磁気を発する機器の近くでは、電波障害が発生する可能性があります。
3つ目は、基地局のキャパシティオーバーです。iPhoneは近くの基地局と電波の送受信を行っているのですが、その基地局に大量の通信が集まると、圏外になることがあります。この場合は、しばらく時間が経つと回復することが多いです。
圏外のまま動かない場合の解決方法
場所の変更や時間が経っても圏外から回復しない場合は、iPhoneの内部に何らかの不具合が発生していることが多いです。そのため、iPhoneにいくつかの操作をして改善を試みます。まずは、機内モードの切り替えをします。機内モードをオンにして再びオフにすると、iPhoneが周囲の電波を探し始めます。本体に問題がない場合はこれだけで回復することもあります。次に再起動です。圏外に限らず、多くの不具合に有効な方法です。
これで直らない場合はiPhoneのソフトウェアの更新を確認します。これには2つあります。
1つ目はキャリア設定のアップデートです。「設定」を起動し、「一般」、「情報」の順にタップします。更新データがある場合は、画面の指示に従って更新します。
2つ目はiOSのアップデートです。「設定」を起動して「一般」、「ソフトウェアアップデート」の順にタップ、更新データがあれば更新します。なお、ソフトウェアを更新する際は、万が一のために必ずバックアップをとるようにしてください。
これでも改善が見られない場合はiPhoneのリセットをします。これにも2つあります。
1つ目はネットワーク設定のリセットです。「設定」を起動、「一般」、「リセット」、「ネットワーク設定をリセット」の順にタップし、後は画面の指示に従います。
これで直らない場合は2つ目、iPhoneの復元をします。「設定」から「一般」、「リセット」、「すべてのコンテンツと設定を消去」を順にタップし、画面の指示に従います。
iPhoneのリセットにおいても必ずバックアップを用意してください。バックアップがないと、iPhoneに保存しているデータはすべて消失してしまうため注意が必要です。
他に考えるべき原因は何?
上記の方法を試しても改善されない場合は、他の原因を模索する必要があります。
まずはSIMカードについてです。iPhoneにはSIMカードと呼ばれる小さなICチップが挿入されており、これによって通信が行えるようになります。もしSIMカードに不具合があると通信ができません。また、SIMカードを挿入するSIMトレイにも不具合がないか確認することが大切です。
次に、意外と多いのが本体の湾曲です。特にiPhone6、iPhone6 plusに多い傾向があります。iPhone本体を水平な机などに置いて確認してみましょう。最後に、気付かない間の落下・水没です。外傷がない場合は判断が難しいのですが、気付かないうちにiPhoneを落としてしまったり、水没させてしまったりしたことが原因で通信障害が発生することがあります。結露のような些細なことでも水没になることがあるため注意しましょう。
どうしても圏外から復帰しないときには?
対処しても原因を探ってみても、直りそうもないという場合には故障の可能性が高いです。この場合は個人ではどうすることもできないため、Appleサポートに連絡をして相談してみてください。その際は、自身が試した対処方法を担当スタッフに伝えることで、案内がよりスムーズに進むかと思います。
ちなみに、修理をする場合は正規店だけでなく民間の修理専門店の利用も検討してみましょう。Appleの正規店よりも素早く、かつ格安で修理することができます。即日対応が可能であることもあるため、とにかく急ぎたいという人は民間の修理専門店が良いでしょう。
圏外のままになったら原因から探ってみよう!
iPhoneが圏外のままになってしまうことは、突然発生しますがそれほど珍しい現象ではありません。そのため、すぐにAppleサポートに問い合わせたり、修理に出したりするのではなく、まずは自分で原因を探るようにしてみましょう。
いくつかユーザー側の操作で試すことができる対策手順があるので、それらを利用して電波(アンテナ表示)が復活しないか、試してみてください。対策手順は、やりやすいものから試してみてください。
改善方法はたくさんありますが、どの方法もそれほど難しいものではなく、すぐに出来るものです。修理に出さなくても、意外と簡単に改善できるかもしれません。