現象①ホーム画面がゆらゆら揺れる?
iPhoneの画面がゆらゆらと揺れる現象の原因は、iPhoneの「視差効果」によるものです。
視差効果とはiPhoneの機能の一種で、iPhone本体を正面からみるとアイコンは動きませんが、ななめにするとその角度に合わせてアイコンも傾きます。その傾きによりiPhone利用者の視線とアイコンが常に平行な状態を保てるようになります。
つまり視差効果とは、iPhoneをどんな角度にしてもアイコンが見やすくなるという機能なのです。この機能によりiPhoneの壁紙が立体的に見えて、壁紙の上に配置されているアイコンがより目立つ効果があります。そのためiPhoneを動かすと、壁紙が浮き出て立体感が出たり元に戻ったりするため、画面がゆらゆらと揺れるように感じるのです。
解決方法は、視差効果を晴らす設定
iPhoneの視差効果はどんな角度でも画面が見やすくなる効果があり、ゆらゆらと揺れる画面は壁紙が立体的に見える作用もあり、見ていて楽しいと思うiPhoneユーザーは少なくありません。しかしその反面、その効果が煩わしい、かえって画面が見づらいという意見も一部ではあります。そのような方にはiPhoneの視差効果を減らす設定をすることをおすすめします。
視差効果を減らすための設定方法は、まず設定で「壁紙」をタップします。すると壁紙のプレビュー画面が表示されるので「静止画」、「設定」の順にタップします。そして「一般」、「アクセシビリティ」の順にタップをすると「視差効果を減らす」の項目が出るので、オフになっているところをオンにタップすると、視差効果が減る設定が完了します。
このような手順を経ると、画面のゆらゆら現象がない状態で使用することができます。
現象②スクロール中に画面がブルブル揺れる?
視差効果以外でもiPhoneの画面がブルブル震えるという現象が起きる、という意見がiPhoneユーザーの中であります。SafariやRSSリーダーなどのアプリを使用中に画面をスクロールしていて、指を離さない状態にすると画面が震えるという現象です。アイコンを移動させたり削除するためにアイコンをタップして指を離さないでいると同じような現象が起きますが、それとは違う種類の震えです。
またiPhoneのあらゆる動作は正常に起動するのに震えだけは起きるのです。このブルブルと震える現象の解決策を次の段落で紹介します。
意外な解決方法3種類
このブルブル震える現象はiPhone本体の不具合ではなく、アプリに問題がある、あるいはアプリを複数立ち上げたままの状態である可能性があります。ブルブルが起きたら使用しているアプリを終了してみましょう。複数開いている場合は一つひとつ閉じていってもいいですが、マルチタスク画面を開けば複数のアプリを終了させることが簡単にできます。その後もう一度アプリを使用してブルブルがなくなった場合は、改善成功です。
そしてブルブルに限らずiPhoneの不具合全般の改善策としては、再起動、リセット、初期化があります。再起動はスリープボタン長押しをすると、画面にバーが表示されるのでそれをスライドすると電源がオフになります。そして再度スリープボタン長押しで再起動となります。
リセットは、スリープと音量ダウンボタン、あるいは音量でなくホームボタンを同時に長押しでリセットになり、自動的に再起動します。
初期化はiPhoneを全くの白紙にする方法です。設定、一般、リセットという手順で初期化は完了します。初期化することでそれまでのデータがすべて消えてしまうので、データをバックアップすることが必要になります。これらの方法は、iPhoneを一旦最初の状態に戻すことでブルブルを消し去るという対処法です。その中でも初期化は、大事なデータがすべて消えてしまうので、バックアップはしっかりと行いましょう。
また、正規製品でない電源アダプター、DC/ACでコンバータではなくインバータ、車のシガーライターで充電などを行うと、このブルブルの現象が起きるという意見もあります。ブルブルなどのトラブルを避けるために安価な付属品を使用するのではなく、正しい充電方法を行うようにしましょう。
改善が見られない場合は修理が必要かも
画面がブルブルと震えたからといって、すぐに故障と決めつけてはいけません。今回紹介した方法により画面の震えはすぐに解決できるのです。
しかしあらゆる方法を駆使しても画面のブルブルが改善しない場合、それは本当に故障している可能性があります。その場合は自分で直そうとせずに、iPhoneに関する豊富な知識と技術を持った修理専門店に相談をすることをおすすめします。