iPhoneを充電している最中に、突然画面が消える、再起動する、電源が落ちる──。
「バッテリー切れではないはずなのに、なぜ?」と不安になる症状ですが、原因はひとつではありません。
充電中の電源落ちは、充電器やケーブルの不具合、充電口の接触不良、バッテリー劣化、高温・低温による保護動作、iOSやアプリの不調など、複数の要因で起こります。
特に、充電しているのに電源が落ちる症状は、単なる「充電の進みが遅い」状態とは異なり、放置すると悪化するケースもあるため、早めの切り分けが大切です。
ポイント|iPhoneが充電中に電源落ちるときはこの順で確認
- 充電器・ケーブル・電源タップ・コンセントを替える
- 充電口(端子)にゴミ・汚れ・水分がないか確認する
- 発熱・低温・直射日光・布団の中など温度環境を見直す
- 強制再起動して、一時的なフリーズやiOS不具合を切り分ける
- バッテリーの状態と最大容量を確認する
- 改善しなければバックアップ後に修理・点検を検討する
この記事では、iPhoneが充電中に電源落ちる原因を正確に切り分けながら、今すぐできる対処法、やってはいけないこと、修理を考える目安まで、2026年時点の情報に合わせてわかりやすく解説します。
目次
iPhoneが充電中に電源落ちるのはなぜ?まず知っておきたい基本
まず押さえておきたいのは、「充電中に電源が落ちる」のは基本的に正常ではないという点です。
一方で、よく似た現象の中には、故障ではないものもあります。
たとえば、iPhoneではバッテリー保護や温度管理のために、80%付近で充電がいったん止まることがあります。これは「バッテリー充電の最適化」や、対応モデルでの「充電上限」、高温時の充電制御などによるもので、必ずしも故障ではありません。
しかし、充電中に画面が真っ暗になる、勝手に再起動する、Appleロゴを繰り返す、充電器を挿すと逆に落ちるといった症状は、別の異常を疑う必要があります。
つまり、
- 80%で止まる・一時的に保留される → 保護機能の可能性あり
- 充電中に電源が落ちる・再起動する → 切り分けと対処が必要
という違いがあります。ここを混同すると、正常な挙動を故障と誤解したり、逆に本当の不具合を見逃したりしやすくなります。
iPhoneが充電中に電源落ちる主な原因
iPhoneが充電中に電源落ちるときに多い原因は、次の6つです。
このあと順番に詳しく見ていきます。
- 充電器・ケーブル・電源まわりの不具合
- 充電口の汚れ・接触不良・水分
- バッテリー劣化
- 高温・低温による保護動作
- iOSやアプリの不具合
- 基板や電源回路など本体側の故障
1. 充電器・ケーブル・コンセント側に問題がある
最初に疑いたいのが、充電器やケーブルなど給電側のトラブルです。
ケーブルが断線しかけていたり、差し込みが緩かったり、電源タップやUSBポートの供給が不安定だったりすると、充電が途切れたり再開したりを繰り返し、iPhoneの動作が不安定になることがあります。
特に起こりやすいのが、次のようなケースです。
- 長く使っているケーブルで根元が傷んでいる
- アダプタの出力が不安定
- 安価なアクセサリを使っている
- PCのUSBポートから給電している
- タコ足配線や接触の悪い電源タップを使っている
見た目に問題がなくても、内部で接触不良が起きていることは珍しくありません。
そのため、症状が出たらまずは別のケーブル・別の充電器・別のコンセントで試すのが基本です。
2. 充電口のゴミ・汚れ・接触不良が起きている
iPhone本体の充電口に、ホコリや糸くず、細かなゴミが詰まっていると、ケーブルを挿しても奥までしっかり入りません。
その結果、少し触れただけで充電が切れる、充電中に画面が落ちる、角度によって通電したりしなかったりするといった症状が出やすくなります。
また、雨の日や浴室付近、濡れた手での使用後などは、端子まわりの水分が影響して充電が不安定になることもあります。
この場合、無理に充電を続けるより、まず乾燥させて様子を見ることが大切です。
3. バッテリーが劣化していて電力を安定供給できない
iPhoneのバッテリーは消耗品です。長く使うほど、容量だけでなく、必要な瞬間に電力を出す力も落ちていきます。
バッテリーの経年劣化によりピーク時の電力供給性能が低下すること、これが予期しないシャットダウンの一因になり得ます。
この状態になると、充電ケーブルを挿していても、
- 起動直後に落ちる
- アプリ起動時やカメラ使用時に落ちる
- 充電中なのに再起動を繰り返す
- バッテリー残量表示が急に変わる
といった不安定な症状が出ることがあります。
特に、最大容量が大きく下がっている端末や、「修理」「サービス」系の表示が出ている端末では、バッテリー交換が有力な対処になります。
4. 高温・低温による保護動作が起きている
iPhoneは高温・低温の環境下で、バッテリー保護のために充電を制限したり、一時停止したりします。
高温時は充電速度が落ちるだけでなく、状態によっては本体動作も不安定になります。逆に、寒すぎる環境ではバッテリー性能が一時的に低下し、電源が落ちることがあります。
たとえば、次のような状況では注意が必要です。
- 夏場の車内に置いていた
- ナビ・動画・ゲームをしながら充電していた
- 布団やクッションの上で充電していた
- 冬の屋外や寒い倉庫で使っていた
- 直射日光の当たる場所で充電していた
高温・低温が原因なら、故障ではなく保護機能による一時的な制限のこともあります。
まずは温度環境を正常に戻すことが重要です。
5. iOSやアプリの不具合で再起動・電源落ちが起きている
本体や充電器に問題がなくても、iOSの不具合やアプリの暴走で、充電中に再起動や電源落ちが起きることがあります。
特に、OSアップデート直後、ベータ版利用時、容量不足が強いとき、重いアプリを複数同時に使っているときなどは不安定になりやすい傾向があります。
この場合は、強制再起動やiOSアップデートで改善することがあります。
逆に、アップデート直後から急に不安定になったなら、アプリ側との相性や一時的な不具合を疑う余地があります。
6. 基板・電源回路など本体の故障
アクセサリを替えても改善せず、バッテリーも極端に劣化していないのに、充電中の電源落ちが続く場合は、本体内部の故障も視野に入ります。
代表的なのは、充電口周辺の破損、電源制御回路の不良、落下や水濡れ後の基板ダメージなどです。
この段階までくると、利用者側で安全にできる対処は限られます。
データが必要なら、悪化する前にバックアップを取り、早めに点検を受けるのが現実的です。
iPhoneが充電中に電源落ちるときの対処法
ここからは、iPhone 充電中 電源 落ちる症状が出たときに、自分で試しやすく、かつ効果の高い順で対処法を紹介します。
対処法1|充電器・ケーブル・コンセントを丸ごと替える
最初にやるべきなのは、給電経路を丸ごと入れ替えることです。
今使っているケーブルだけでなく、できれば次の組み合わせをまるごと替えて試してください。
- ケーブル
- USB電源アダプタ
- コンセント
- 電源タップを使っているなら壁コンセント直挿し
可能なら、Apple純正または信頼できるメーカーのアクセサリで試すと切り分けしやすくなります。
また、パソコンのUSBポート充電は給電が不安定になることがあるため、まずは家庭用コンセントからの充電で確認するのがおすすめです。
対処法2|充電口を目視確認する
次に、iPhoneの充電口を明るい場所で確認します。
ホコリや糸くずが見える場合、奥までしっかり挿さらず、通電が途切れやすくなります。
ただし、金属製のピンや針、無理な差し込みはおすすめできません。
端子を傷つけると、かえって悪化するおそれがあるためです。
もし、
- ケーブルがグラつく
- 奥まで入らない
- 特定の角度でしか充電できない
といった症状があるなら、充電口トラブルの可能性が高まります。
自己処理に不安がある場合は、無理をせず点検に出したほうが安全です。
対処法3|本体温度を正常に戻してから充電する
iPhoneが熱い、または冷えすぎていると感じる場合は、まず温度環境を整えてください。
- ケースを一時的に外す
- 直射日光を避ける
- 布団・毛布・クッションの上から移動する
- ゲーム・動画・ナビ・テザリングを止める
- 寒すぎる場所から室温へ戻す
熱い状態で急に冷蔵庫へ入れる、保冷剤を直当てするなどの極端な冷却は避けてください。
結露や急激な温度変化で別の故障につながることがあります。
温度が原因なら、常温でしばらく置いてから再度充電するだけで安定することがあります。
対処法4|強制再起動する
一時的なフリーズやiOS不調なら、強制再起動で改善することがあります。
機種によって操作が異なります。
Face ID搭載モデル/iPhone 8/iPhone SE(第2・第3世代)
- 1.音量を上げるボタンを押して、すぐ放す
- 2.音量を下げるボタンを押して、すぐ放す
- 3.サイドボタンをAppleロゴが出るまで長押しする
iPhone 7 / 7 Plus
- 1.音量を下げるボタンとサイドボタンを同時に長押しする
- 2.Appleロゴが表示されたら放す
iPhone 6s / iPhone SE(第1世代)以前
- 1.ホームボタンとサイドボタン(またはトップボタン)を同時に長押しする
- 2.Appleロゴが表示されたら放す
- 最大容量が大きく低下していないか
- バッテリーに関する重要なメッセージが出ていないか
- 修理・サービス推奨に近い状態ではないか
- iCloudバックアップ
- MacのFinderまたはWindowsのAppleデバイス関連機能/ソフト経由のバックアップ
- ケーブルや充電器を替えても改善しない
- 充電口の角度でしか通電しない
- 最大容量がかなり低い、またはバッテリー警告が出ている
- 充電中だけでなく通常使用中も落ちる
- 落下・水濡れのあとから症状が出た
- Appleロゴのループや起動不能が増えている
- 本体が異常に熱い、膨らみがある、においがする
- 充電器・ケーブル・コンセントの見直し
- 充電口の接触不良チェック
- 高温・低温の環境改善
- バッテリー劣化の確認
充電中にしか症状が出ない場合でも、いったんケーブルを外した状態・挿した状態の両方で試すと、切り分けに役立ちます。
対処法5|バッテリーの状態を確認する
バッテリー劣化が疑われる場合は、設定画面から状態を確認します。
モデルやiOSにより表示名は多少異なりますが、一般的には「設定」→「バッテリー」から確認できます。
チェックしたいポイントは次のとおりです。
最大容量だけですべては判断できませんが、数値がかなり下がっていて、なおかつ充電中の電源落ちがある場合は、バッテリー交換の優先度が高いと考えられます。
対処法6|iOSをアップデートする
iOSの不具合が関係している場合、アップデートで改善することがあります。
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から、最新版が来ていないか確認しましょう。
ただし、すでに不安定でアップデート中の電源断が心配な場合は注意が必要です。
可能なら先にバックアップを取り、充電環境が安定していることを確認したうえで実施してください。
対処法7|バックアップを取って修理・点検を検討する
ここまで試しても改善しない場合は、無理に使い続けないことが大切です。
充電中の電源落ちは、悪化すると起動不能やデータ取り出し困難につながることがあります。
まだ起動できるうちに、
などでデータを確保し、そのうえで修理や点検を検討しましょう。
「充電が80%で止まる」と「充電中に電源が落ちる」は別物
充電中のトラブル相談で多いのが、「80%で止まるのも故障ですか?」という疑問です。
結論からいうと、80%で止まるだけなら故障ではないことが多いです。
iPhoneでは、バッテリー劣化を抑えるために「バッテリー充電の最適化」が働くことがあります。
また、対応モデルでは充電上限を設定していると、その設定以上まで充電されません。さらに、本体が熱いときも80%付近で充電が制限されることがあります。
一方、今回のテーマである「充電中に電源が落ちる」のは別です。
こちらは給電不安定・バッテリー劣化・温度異常・本体不具合などを切り分ける必要があります。
| 症状 | 考えやすい状態 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 80%で止まる | 最適化充電・充電上限・高温時制御 | 低め |
| 充電中に再起動する | iOS不具合・給電不安定・バッテリー劣化 | 中〜高 |
| 充電中に電源が落ちる | バッテリー劣化・端子不良・本体故障 | 高め |
充電中に電源落ちるiPhoneでやってはいけないこと
症状が出ているときほど、焦って逆効果なことをしがちです。悪化を防ぐために、次の行為は避けましょう。
無理に充電を繰り返す
挿し直すたびに一瞬だけ起動する状態だと、何度も抜き差ししたくなります。
しかし、接触不良や端子不具合があると、症状を悪化させるおそれがあります。
高温のまま使い続ける
熱いのに動画視聴やゲーム、ナビを続けると、さらに発熱して保護動作が強くなります。
まずは負荷を下げ、温度を落ち着かせることが優先です。
極端に冷やす
冷蔵庫・冷凍庫・保冷剤の直当てはNGです。
急冷は結露や内部ダメージの原因になります。
分解や無理な清掃をする
充電口の内部は繊細です。金属工具の使用や自己分解は避けてください。
端子破損や感電リスクがあるためです。
バックアップ前に初期化する
改善を急ぐあまり初期化すると、必要なデータを失うことがあります。
まずはバックアップの可否を確認し、その後に復元や修理の判断をしましょう。
修理を検討したほうがいい症状の目安
次のような症状がある場合は、セルフ対処だけでは難しい可能性があります。
特に、膨張・発熱異常・においがある場合は、安全面からも使用を中止し、早めに相談してください。
iPhoneが充電中に電源落ちるときのよくある質問(FAQ)
Q. iPhoneが充電中に落ちるのはバッテリー交換で直りますか?
バッテリー劣化が原因なら改善が期待できます。
ただし、充電口や基板、充電器側の問題なら、バッテリー交換だけでは直らないこともあります。まずは給電経路の切り分けが大切です。
Q. 充電しながら使うと電源が落ちやすくなりますか?
充電しながら高負荷アプリを使うと、本体が発熱しやすくなります。
その結果、充電制限や動作不安定が起こることはあります。症状がある端末では、充電中の重い操作は避けたほうが安全です。
Q. 80%で止まるのも故障ですか?
必ずしも故障ではありません。
バッテリー充電の最適化、充電上限設定、高温時の制御などで80%前後で止まることがあります。電源が落ちる症状とは分けて考えましょう。
Q. 寒い場所だと充電中に電源が落ちることはありますか?
あります。低温では一時的にバッテリー性能が落ち、電源が切れたり、充電が進みにくくなったりすることがあります。常温に戻してから再確認してください。
Q. 充電ケーブルを替えて直ったら、本体故障ではないですか?
その可能性は低くなります。
ケーブルやアダプタ側の不良だったと考えやすいです。ただし、本体側の端子が摩耗しているケースもあるため、再発するなら点検が安心です。
Q. 充電中だけ再起動するのはなぜですか?
給電の瞬断、バッテリー劣化、iOS不具合、電源制御の不調などが考えられます。
「充電中だけ」という条件は、充電経路か電源制御に関連するヒントになります。
Q. 修理前にやるべきことは何ですか?
最優先はバックアップです。
まだ起動するなら、iCloudやPC/Macへのバックアップを確保し、必要に応じて「iPhoneを探す」やApple Accountの情報も確認しておきましょう。
まとめ|iPhoneが充電中に電源落ちるときは「充電環境」と「バッテリー」を最優先で切り分ける
iPhoneが充電中に電源落ちるときは、なんとなく使い続けるのではなく、原因を順番に切り分けることが重要です。
とくに重要なのは、
の4点です。
一時的な不具合なら、アクセサリ交換や強制再起動、温度調整で改善することがあります。
一方で、何度も再発する、充電中に毎回落ちる、角度でしか充電できない、バッテリー状態が悪いといった場合は、本体やバッテリーの修理が必要なサインかもしれません。
「そのうち直るだろう」と放置すると、起動不能やデータ消失につながることもあります。
不安定な症状が続くなら、まずはバックアップを取り、早めに点検・修理を検討しましょう。
充電中に電源が落ちる不具合でお困りのときは、アイサポにお気軽にご相談ください。
その他にも以下の症状に当てはまるものがあればお問合せください。
・バッテリーがすぐ切れる
・電源がいきなり落ちる
・充電してもすぐにバッテリーが切れる
・バッテリーの充電が遅い
・バッテリーが膨張している
・バッテリーが発熱している
・バッテリーの充電が遅い





