人気があったiPhone5s
iPhoneをはじめとしたスマートフォンは、次々に新機能を備えた新機種が登場するため需要が減少していき、大半の機種は発売開始から1年ほど経過した時点で生産を終了する傾向にあります。そのような背景があるにもかかわらず、iPhone5sは2013年の販売開始から3年後の2016年まで販売台数の上位に君臨し続けていました。
理由として大きかったのは、Y!mobileやUQ mobileなどの格安SIMを提供している企業が、はじめてiPhone系の取り扱いをはじめたのがiPhone5sだったということですね。SIMフリーであれば、au、ドコモ、ソフトバンクの通信キャリア大手3社より安価にiPhoneが使えるため、多くのユーザーがSIMロックフリー版や中古のiPhone5sを購入したことが異例の販売台数を記録した原因だとされています。
iPhone5sを現役で使いたい
いくら世間的に人気の高くてユーザーも多いiPhone5sも、発売が開始されたのは2013年です。ハード的に故障がなくバリバリの現役であったとしても、使用するためにはOSは最新のものにアップデートしなければなりません。というのも、アプリを含めたあらゆる機能は常に最新バージョンのiOSで正常に動作するように調整が行われるため、OSのアップデートを行わなければ通常使用に支障をきたす恐れがあるのです。
アプリによっては非対応、動作の保証外となるケースもあるので、iPhone5sを現役で使う際はiOS11へのアップデートを実施しておきましょう。
アップデートをしたせいなの?
iPhoneのOSをiOS11以降のバージョンにアップデートした際、再起動を繰り返す状態に陥ってしまう不具合が起きることが稀にあります。さらにこの不具合は、iPhone5sをiOS11.1にアップデートしたときに発生する事例が多いようです。一度この状態に陥ってしまうと、真っ暗の画面に読み込み中のぐるぐるマークと、パスコードの入力画面が無限にループしてまったく使用できない状態になってしまいます。
アップデートをしたからといって必ずこの状態になるわけではないようですが、iPhone5sでこの症状が出た際はOSのアップデートが原因かもしれないと頭に入れておきましょう。
リンゴマーク点滅の解決方法は?
iPhone5sがリンゴマークの点滅状態や、再起動を無限に繰り返す症状に陥ってしまったとき、もっとも有効な対処法は「リカバリーモード」による初期化です。リカバリーモードとは、iPhoneのOSが重大なエラーを抱えてしまった際にOSを最新バージョンに更新したうえで復元するためのモードで、操作不可能な状態でも初期化を実行できる手段の1つとなっています。
手順ですが、まずは最新バージョンのiTunesがインストールされているパソコンを起動し、iPhoneをそのパソコンに接続します。その状態でiPhoneのスリープボタンとホームボタンを押し続けると、Appleのロゴが画面に表示されます。ロゴが表示されてもしばらくボタンから手を離さずにいると画面が切り替わり、リカバリーモードへ移行します。
あとは、パソコン側で表示されるポップアップウィンドウで「アップデート」を選択すれば初期化の作業が開始されます。ただしリカバリーモードでの初期化は、iPhone内部に保存されているデータを完全に消去してしまう作業です。事前にバックアップを取っていなければ写真や電話帳などの大切なデータをもとに戻すことができなくなってしまうので、実行の際はその点に十分注意したうえで自己責任のもと行うようにしましょう。
まとめ
今回は、iPhone5sが再起動を繰り返す原因や対処法について解説しました。まだまだ人気も高く、バリバリの現役で利用している人が多い機種ですが、OSのアップデートによりリンゴマークの点滅や再起動ループなどの不具合が起きる可能性がゼロではありません。万が一これらの症状が出てしまっても、本記事で紹介しているリカバリーモードを使った初期化を行うことによって改善する事例が多いため、手順はしっかりと頭に入れておきましょう。
また、リカバリーモードでの初期化で解決しない場合や自分で実施するのが不安なときなどは、iPhone修理専門店に相談してみるのも有効な対策の1つですよ。