iPadmini5 画面交換の事例をご紹介します。

当店ではお預かり前、修理後、お渡し時に以下14項目の動作確認を行っております。

・起動
・SIM認識
・液晶表示／有機EL表示
・タッチパネル（3Dタッチ）
・指紋認証／顔認証
・ボリュームボタン
・マナーボタン
・スリープボタン／サイドボタン
・カメラ（イン・アウト）
・マイク反応（上・下）
・スピーカー（上・下）
・調光センサー
・充電コネクタ
・水没反応

ー修理の内容・手順

1.電源を落とし、画面を開けていきます。

　強力に接着してありますので、専用マットを使用し60～70℃で温めます。

２.専用の液体をヘラになじませ、隙間から粘着剤を切るようにして画面を浮かしていきます。

　ケーブルを損傷させないように、以下の写真の順番で画面を開けていきます。

　破片の位置はヘラでは剥がしづらいので、マイナスドライバーを使用します。

　ヘラを奥まで差し込むと液晶を損傷する可能性がございます。

　今回は液晶不良のため問題ございませんが、慎重に粘着を剥がします。。

　あらかた粘着が取れましたら、慎重に画面を起こします。

　作業完了です。

３.画面と本体を分離する作業を行います。

　コネクタカバーを外していきます。＋ネジで2ケ所固定されています。

　写真の四角の位置にフレームにはめ込まれています。

　ヘラを使用し、慎重に取り外します。

　続いて画面のコネクタを３ケ所取り外します。

　取り外し完了です。

４.続いて画面からホームボタンを取り外します。

    ホームボタンのコネクタはシールの下にあるのでピンセットを使用し剥がします。 

　コネクタはロックフラップで固定されています。

　ヘラを使用しロックフラップを上にはね上げたのち、ヘラを使用し引き抜きます。

　ケーブルも粘着で固定してあるため、同時に剥がしていきます。

　ホームボタン本体付近の粘着も取っていきます。

　本体付近の粘着が取れたので、ホームボタンブラケットを外します。

　金属ヘラを使用し、下に潜り込ませるようにして接着を剥がします。

　ブラケットの接着が取れたので、ホームボタンを裏側から押し込むようにして外します。

　取り外し完了です。

5.インカメラカバーを画面から取り外します。

6.ホームボタンクッションを取り外します。

7.本体に残った、ガラス片をマイナスドライバーなどを利用して掃除します。

　ガラス片が取り終わりましたら、粘着を専用の液剤を使用して取り除きます。

　液剤を使用すると粘着がゲル状になるので、ティッシュで拭き取ります。

8.防塵シールを貼り付けます。

　一度取り外した端末はホコリや水が入りやすくなるので、粘着を強くします。

　フレームにあわせて丁寧に貼り付けます

9.パーツを元に戻し、動作確認を行います。

　ここで不具合が発生していた場合は、コネクタのつけ直しやパーツ交換を行い改善するか

　どうか再度確認作業を行います。

10.動作確認が問題なかったので、画面を閉じます。

11.圧着を行い、翌日浮きがないことが確認できましたら修理完了です。

ー修理後の状態

バッテリー交換により、安全にご利用いただけるようになりました！

ー修理の際に担当者が気を付けたこと

iPadmini5のホームボタンケーブルは、他機種と異なりコの字型になっています。そのためしっかりと目視を行い、粘着を剥がす際も力を入れすぎないように注意致しました。また、画面の損傷が激しかったため、ガラス片が内部を傷つけないように開ける作業、清掃作業ともに破片の扱いには最新の注意を払いました。

ー画面が真っ暗なまま放置すると…

画面の損傷により表示が真っ暗。そのままでも使用できず不便ですが、忙しいからといって放置していると取り返しがつかない事態に陥ることがあります。通常、外損による表示不良の場合、画面は映りませんが端末は問題なく起動致します。起動した状態で画面に触れると、パスコードロックを何度も間違えてしまい、最悪内部のデータが消失してしまいます。また、画面に触れなくとも液晶の損傷が原因で何度もパスコードを勝手に打ち込まれることもございます（ゴーストタッチとよばれる症状です）。内部のデータを確保したい、ということであればお早目の修理をおすすめいたします。