iPhone13の修理の際の故障原因の切り分け等にご利用下さい。
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iPhone13の性能・便利機能
iPhone13のデザイン
iPhone13シリーズの筐体デザインはiPhone12シリーズを踏襲して作られています。
iPhone13 / 13 miniの2モデルは側面が平面的な金属（アルミ）フレーム、背面は光沢のあるガラスパネルになっています。側面のアルミフレームは光沢がない加工が施されています。
iPhone13 Pro / 13 Pro Maxの2モデルは、側面が光沢のあるステンレスフレーム、背面がつや消しのサラサラした手触りのガラスパネルとなっています。側面の金属フレームはアクセサリーや腕時計のような独特の光沢感があり高級感を感じさせる仕上がりになっています。
前面のガラスはいずれのモデルもiPhone12シリーズから引き続きセラミックシールドが採用されており、割れや傷に対して高い耐久性を持っています。
画面のサイズは全モデルともiPhone12シリーズからサイズ変更はありませんが、厚さと重量は微増（厚さ+0.25mm、重量+約10g前後）となっています。
見た目の大きな変化としては、全モデルでノッチ（切り欠け）が約20％縮小されていること、iPhone 13/13 miniのカメラ配置が斜めの対角に変更されていることです。
まず画面上部のノッチですが、前面（画面側）のTrueDepthカメラが再設計されたことでノッチの20％の小型化が実現しディスプレイの表示領域が広くなりました。
また上部スピーカーの位置もiPhone12と比べて本体の上面付近に配置が変更となっています。
リアカメラはiPhone13 / 13 miniは【広角+超広角】のデュアルカメラ、13 Pro / 13 Pro Maxは【広角レンズ+超広角レンズ+望遠】のトリプルカメラに加えてLiDARスキャナが搭載されています。
iPhone 13 / 13 miniはiPhone12ProMaxに採用されていた1.7μmの大型のイメージセンサーを搭載、iPhone13 Pro / 13 Pro Maxでは1.9μmのさらに大きなセンサー搭載がされ画質の向上が図られています。
また、全モデルでセンサーシフト式の手ぶれ補正も採用され、背面のカメラ部分がiPhone12シリーズよりも大きくなっています。
こうしたハードウェアの強化からiPhone 13 / 13 miniではレンズの位置も再検討され斜めの対角に配置され、カメラの盛り上がりも若干ですが高くなっています。
カラーバリエーションはiPhone13 / 13 miniは「ピンク」「ブルー」「ミッドナイト」「スターライト」「(PRODUCT)RED」の5色展開となっています。
iPhone12 / 12 miniで人気モデルだったグリーンやパープルはなくなり、代わりにピンクの登場となりました。
また、ブラックはミッドナイト、ホワイトはスターライトというカラーリングに変更されました。ミッドナイトはやや青みがかった黒、スターライトは白に少し黄みの入った温かみのある色になっています。
13Pro / 13 Pro Maxは「グラファイト」「ゴールド」「シルバー」「シエラブルー」の4色。全体的に落ち着いた色味で背面のマット系のガラスと相まって高級感を感じるカラーリングになっています。
ストレージはiPhone12シリーズの64GB規格がなくなり、iPhone13 / 13 miniは【128GB / 256GB / 512GB】の３種、13 Pro / 13 Pro Maxでは【128GB / 256GB / 512GB / 1TB】の4種になっています。
A15 Bionic
iPhone13は新型のCPU「A15 Bionic」を搭載しています。
A15は高性能CPUコアが2つ、高効率のCPUコアが4つ、GPUはiPhone13 / 13 miniでは4コア、iPhone13 Pro / 13 Pro Maxでは5コアを搭載しています。
さらに16コアのNeural Engineが搭載され処理が高速化されています。
特に電力効率を重視したような設計がされており、電力消費を抑えつつ高いパフォーマンスを発揮できるように改善されています。
ディスプレイ
iPhone12から引き続き、有機EL(OLED)「Super Retina XDR」ディスプレイを採用しています。
スペックはiPhone12から大きな変化はありませんが、標準時の最大輝度が向上（625ニト→800ニト）しているため、日差しの強い屋外でも画面が見やすくなりました。
また、iPhone 13 Pro / iPhone 13 Pro Max では、新たに「ProMotionテクノロジー」が採用されています。
「iPad Pro」に搭載されている技術で、表示しているコンテンツに合わせてリフレッシュレートを10～120Hzに自動で調節する機能となっています。
既存のiPhoneモデルのリフレッシュレートは60Hzなので、最大稼働（120Hz）時には通常の2倍滑らかな画面の描写が可能になっています。
当然、リフレッシュレートが上がれば消費電力も大きくなるのでバッテリーの持ちは悪くなります。しかし、ProMotionディスプレイは画面が静止している時やスクロール時など動きの画面描写が遅い場合には、画面の更新頻度を毎秒120回→10回にまで落とすことで自動的に消費電力を抑える機能も備わっています。
防沫・耐水性能
AppleからのアナウンスではiPhone13シリーズはIP68「最大水深6メートルで最大30分間」とされています。
これはiPhone12シリーズと同等の規格で耐水性能は向上していないことになりますが、iPhoneシリーズ上は最上位の性能を保持していることになります。
[防沫・耐水性能]
テスト環境下での評価ですので、水泳や入浴、強い水圧や流速が大きい環境に持って入ることは非推奨となります。
また、耐水性能は永続的に維持されるわけではないので、意識的に水濡れや水没は避けるようにすることをお勧めいたします。
iOS15
新たな機能として「SharePlay」が導入されました。FaceTimeでの通話中に相手と音楽や映像を共有して楽しめる機能です。
「集中モード」も追加されました。睡眠時や仕事中、プライベートな時間を邪魔されたくない等、場面に合わせて通知をフィルタリングできるカスタマイズ機能です。集中モードを有効にした時に表示される通知やアプリは個別に選択できるようになっています。
「テキストの認識表示」「画像を調べる」機能が追加されました。「テキストの認識表示」はカメラや写真Appで写真の中にあるテキストのコピーや翻訳ができる機能です。また「画像を調べる」を利用すると被写体の簡単な情報を調べることができます。
バッテリー
iPhone13シリーズ全モデルで、iPhone12シリーズの対応するモデルと比較して1時間以上バッテリーの駆動時間が向上しています。
特にiPhone13 ProはiPhone12 Proより2時間半以上も改善されており、歴代iPhoneで最高のバッテリー持ちが実現されています。
[バッテリー]
充電式のバッテリーは使用し続けることで劣化していき、いずれは十分なパフォーマンスを発揮できなくなります。
充電したのに短時間で消耗したり、電源が突然落ちてしまうなど不具合があるときは交換修理することをお勧めいたします。
Face ID
iPhone12シリーズから引き続き、セキュア認証はFace ID（顔認証）が採用されています。
【マスク着用時Face ID】
iOS15.4ではマスク着用の状態でもFace IDでロックを解除できるようになりました。
iOSをアップデートした後の初回起動時にFace IDの設定を行うか、スキップした場合は「設定」から「Face IDとパスコード」項目の「マスク着用時Face ID」をONにすればマスク姿の登録を行うことができます。
顔全体ではなく目の周りの固有の特徴を認識してロックの解除を行う仕組みになっています。
iPhone13 各種名称・機能【修理の前の予備知識として】
iPhone13画像の各部品名をクリックして、部品の説明と修理に関するコメントをチェックしよう！
リアカメラ
iPhone13シリーズはiPhone12シリーズより各モデルとも大型のイメージセンサーが採用されたことで、暗い場所での撮影性能が向上しています。
さらには、iPhone12 Pro Maxにしか搭載されていなかった「センサーシフト光学式手ぶれ補正（OIS）」も、iPhone13全モデルに搭載されました。これらにより、暗所でもきれいな写真がとりやすくなり、ミスショットが減少するようになりました。
iPhone13 Pro / Pro Maxの望遠レンズも性能が向上しており、F値2.8と大きくなり焦点距離が13mm～77mm相当、最大6倍の光学ズームレンジとなっています。
iPhone12 Proが13～52mm相当、iPhone12 Pro Maxが13mm～65mm相当だったことを考えるとiPhone13 Pro/Pro Maxは中望遠レンズ撮影の面白さをより体感できるモデルになっています。
その他、目立つ改良点として「スマートHDR 3」が「スマートHDR 4」にバージョンアップされた点です。
調整の難しい条件下でも被写体の色やコントラスト、光加減を高度に調節して美しい写真を撮影できるようになっています。
新たなカメラ機能として「フォトグラフスタイル」が搭載されています。
フォトグラフスタイルはあらかじめスタイルを作ることで自分好みのテイストの写真を撮影できるようになる機能です。
「標準」「リッチなコントラスト」「鮮やか」「暖かい」「冷たい」の5つのモードを選択して【-50～+50】までの数値を設定します。
あまり強いエフェクトはかけられませんが、肌のトーンを維持しながら背景の雰囲気を変えて撮影できるのが特徴です。
撮影環境（屋内、屋外、夜間など）に合わせたスタイルを作っておけば状況に応じて好みの写真が撮影できるようになります。
動画撮影の新機能として「シネマティックモード」が搭載されています。
撮影時に被写体の動きに合わせて最適なフォーカスを自動で調節してくれる機能です。
さらには撮影後からでも、手動でフォーカスを変更したり、ボカシ効果のレベルを調整することもできるようになっています。
映像の中にフォーカスコントロールによる3次元的な動きを加えていくことで、ただの動画ではなく臨場感のある映像作品のような撮影や動画編集を行うことが出来ます。
また、iPhone12 / iPhone12 miniで最大30fpsまでだったドルビービジョンも、iPhone13 / iPhone13 miniでは最大4K、60fpsで撮影が可能になっています。
[リアカメラ]
性能の向上に伴いカメラ部分の面積や盛り上がりも少し大きくなったため、不注意でぶつける危険性も高くなりました。
レンズガラスの破損やカメラAppを起動しても画面が暗いなど、故障が発生した時はお近くのアイサポへお気軽にご相談下さい。
インカメラ
A15 Bionicの性能の高さにより、インカメラ（TrueDepthカメラ）でも画像処理機能の多くが利用できます。
「シネマティックモード」「フォトグラフスタイル」「ドルビービジョンHDR撮影」「ナイトモード」「ポートレートモード」「スマートHDR」「Deep Fusion」など、すべてインカメラでも使用できるようになっています。
フラッシュケーブル
LED搭載したフラッシュライト。懐中電灯機能、カメラ起動時のフラッシュライトとして機能する部品です。
[フラッシュケーブル]
フラッシュライトの機能が使えない、カメラ撮影時にフラッシュライトが使えないなど、不具合があるときはお近くのアイサポへお気軽にご相談下さい。
ワイヤスレス充電
iPhone12シリーズから引き続き、iPhone13シリーズもワイヤレス充電に対応しています。
充電性能はMagSafe充電器の利用で最大15Wと特に充電効率に変化はありません。
