iPhoneの故障事例や、修理行程履歴をご紹介致します!

☆XSMAX リンゴループによる起動不良修理!

☆XSMAX 起動不良修理

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 iPhone修理 有楽町ならこちら!!

 

修理日時:2021年4月17日

修理機種:XSMAX

修理費用:12.800円(税込)

修理時間:60分

 

■修理前の症状(故障状況)

一昨日から急に電源が落ちてしまい、起動しようとするとAppleマーク(リンゴマーク)がずっとループし続けてしまう様になってしまったとの事。

電源を落したり、強制再起動などをかけても症状は変わりません。

リンゴループになってしまう原因には複数あります。

はたして、何が原因となっているのか?

お客様にiPhoneの使用状況などを詳しくお聞きし、iPhoneをお預かりして、リンゴループになっている原因の調査を開始です。

 

 

■修理内容と手順

今回は部品の故障によるエラーか、水没などの可能性が高いので、フロントパネルを開け、部品を取り外すなどして調査致します。

1、下ネジを外し、フロントパネル下部の隙間からヘラを入れ、画面を持ち上げる。

 

 

まずライトニングコネクタの横にある二つの下ネジを取り外します。

下ネジを取り外したら金属の薄いヘラを、画像にある水色の部分へ挿し込み少し持ち上げます(水色の箇所)

iPhoneは防塵テープというものでフロントパネルと本体が粘着されています。

奥へ入りすぎないよう、金属ヘラとは別のプラスチックヘラを使って粘着を剥がしていきます。

粘着を剥がしたらフロントパネルを横開きで、ゆっくり持ち上げましょう。

 

2.コネクター保護プレートを外します。

フロントパネルを横開きで持ち上げたら、次はコネクタプレートを取り外していきます

今回の修理で外すのは画像の通り約7本のYネジ。

筆者は画像の数字順に外しています。

気を付けるべきは水色の1~3番、この付近は基盤と呼ばれる部分が露出しており、コネクタを外す時など細かいチップを壊してしまいやすいです。

それ以外にもイヤスピのケーブルは長いため、気を付けなければケーブルを損傷してしまう可能性もあります。

液晶のケーブルにも気を付けてコネクタプレートなどを外して行きましょう。

 

 

3、イヤスピコネクタを外してみる。

さて、今回はリンゴループによる起動不良ですが

起動不良になる原因として、システムのエラー、部品故障によるエラー、水没による故障、バッテリー劣化などなど様々にありますが

今回の端末は内部を見た所、水濡れは無し、バッテリーに膨張も見られませんし、画面液晶は綺麗についておりました。

となると別の部品故障かシステムエラーです。

可能性が高い部品は、イヤスピーカーとライトニング(充電差込口)です。

今回はイヤスピーカーからチェックしてみましょう。

画像の水丸がイヤスピのコネクタになります。

イヤスピーカーのコネクタを外して、iPhoneを一度起動してみます。

さあ、リンゴループを脱して起動するでしょうか。

 

 

なんと起動致しました!

この状態でいくつかの動作のチェックを行ってみた所、どうやらイヤスピーカーに関連するもの以外は正常に動いている様子。

見た目からは判断がつきにくいですが、恐らくはイヤスピーカーの部分が何かしらの衝撃が加わった、あるいは水が入った事などにより故障してしまったのだと思われます。

起動した際にiPhoneは各部品を読み込むのですが、その際にエラーが起こるとリンゴループになってしまう事があります。

今回はそれが原因のようです。

イヤスピーカーは、耳に当てて喋る際のマイクとスピーカー、近接センサー、調光センサー、faceIDなどの機能がある部分になります。

このままイヤスピのコネクタを外したままお渡しすることもできるのですが、それでは電話の際にイヤスピーカーが機能せず、ワイヤレスイヤホンか、スピーカーONの状態でしか電話が出来ない状態になってしまいます。

更にfaceIDに関しては特殊な機能になっているため、イヤスピーカーを交換してしまうとfaceIDの機能が消失してしまいます。

この辺りの事をお客様に相談し、イヤスピーカーの交換で作業を進める事をご了承いただきました。

 

4、フロントパネルを本体から外してイヤスピーカーを交換。

フロントパネルのコネクタを外し、パネルと本体を分離したら

イヤスピーカーのネジを外していきます。

イヤスピのネジはYネジで画像の通り3か所。

 

ネジを外したら、今度はイヤスピーカーの粘着を剥がしていきます。

使用するものは先の部分を平べったく綺麗に加工したマイナスドライバー。

ドライバーを画像の様に挿しこみ、ぐりぐりと粘着を剥がしていきます。

しかし片側からだけでは取れません。

 

片側の粘着をある程度剥がしたら上記画像の様に反対側からマイナスドライバーを挿し込んで剥がしていきます。

 

綺麗にイヤスピーカーを取り外せました。

イヤスピを取り外す際に注意すべきはこの長いケーブル、長いために断線や、傷つきやすいものとなっています。

マイナスドライバーを挿し込んでいた箇所には、近接センサーや調光センサーなどの部品があるのでそこも気を付けなければいけません。

 

5、意外と簡単、イヤスピ交換。

取り外すことができたら、後はカメラガイドと呼ばれているインカメラなどを固定する薄緑の枠を新しいイヤスピーカーに取り付け、イヤスピーカーをパネルに取り付けるだけです。

iPhoneXシリーズはこの部分のカメラガイドやネジ周りがしっかりとしているので、多少の位置調整は必要ですが、粘着で再度固定する必要がありません。

イヤスピを取付けたら後は防塵テープを貼り、パネルを取付けるだけ!

 

6、本体側に防塵テープを貼っていきます!

しっかりホコリ、汚れを取り、綺麗にして貼り付けていきます。

 

防塵テープを綺麗に貼れました!

 

7、本体とパネルを取付け閉じて下ネジを付ける。

各コネクタケーブルを傷付けてしまわないようにコネクタを取付けて、コネクタ保護プレートもつけていきます。

コネクタ保護プレートを取付けたら後は閉じるだけですが、

画面を閉じる際にはスリープボタンのある向きからパネルのケーブルが本体と噛んでしまわないか良くチェックしましょう。

これに気をつけなければ、折角直っても噛んでしまっていたらケーブルが傷んでしまい、すぐに壊れてしまう原因になったりします。

噛んでいないかどうか、よーく確認をして画面を閉じて、下ネジを取付け。

 

8、細かい動作確認をし、修理完了

各種動作の確認を行い、動作に問題がないかどうかチェックを行います。

ただ、今回はイヤスピーカーの交換なので、faceIDだけは使用出来ないままになります。

faceIDは特別なシステムでつくられており、別の端末などに移植をしてもエラーが発生するなど移植が出来ない物になっています。

そのあたりはお客様と相談しご了承をいただいているため、これで修理完了です。

 

 

・修理時の注意点

今回の起動不良はイヤスピーカーの交換となりましたが、リンゴループエラーはその他にも様々な原因があります。

イヤスピーカ-の交換では工程も少なく比較的かなり簡単な修理になりますが、

その分油断してミスをしてしまう事などもありますので、気を引き締めてかからなければいけません。

 

以上で今回の修理は終わりです!

お疲れ様でした!

 

 

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